西洋占星術において重要な「太陽星座」の意味や読み解き方を学び、理解を深めていきます。
西洋占星術ではそれぞれ太陽星座、月星座、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の10個の天体を用いて占いを進めていきます。
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ホロスコープではそれぞれ10個の天体にサイン(星座)が位置していて、そのすべてを活用しながらあなた自身の性質を読み解いていきます。
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なかでも「太陽星座」は誰もが知っている星座であり、あなた自身を作り上げる軸となっています。
10個の天体の中でももっとも重要な存在と言っても過言ではありません。
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まずはそんな太陽星座の性質から学ぶことにしましょう。
太陽星座ってなんだろう?
普段、テレビや雑誌などでよく目にする12星座占いではあなたが生まれた日の星座を見ています。
「あなたの星座は何座?」と聞かれたときに答えている星座のことです。
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実は、普段から認識しているこの星座こそ、あなたが生まれた日に太陽と重なっていた星座のことであり、西洋占星術で太陽星座と呼ばれている星座です。
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太陽星座と呼ばれている認識こそないものの、皆しっかりと自分自身の太陽星座は認識しているのです。
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西洋占星術が太陽星座以外にも月星座や水星など10個の天体で占う占術であるのに対して、12星座占いは太陽星座のみで占われているので、かなり簡略化された占術であることがわかります。
普段12星座占いを見て、自分の星座なのに当てはまらないなと感じるのは簡略化された占いだったからなんです。
とはいえ、12星座占いに使用されるほどですので、重要な星座だと認識されていることに変わりはありません。
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太陽星座だけで個人の性格をすべて読み解くことはできませんが、人の性格を作り上げている主な惑星であることは確かですし、誰もが知っている星座ということも踏まえれば、やはり太陽星座は10個の天体の中でもっとも重要な星座だと言えるのではないでしょうか。
太陽星座の性質
それでは西洋占星術では太陽星座はどのようなことが読み解けるのでしょうか。
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太陽星座とは生まれ育った環境の中で育て上げられる性格です。
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後天性の性質であり、自分自身で制御することができる表面上の顔となります。
基本的な性質
●太陽星座が持つ意味:
「顕在意識」「個性」「自己主張」「プライド」
「男性」「父親」「夫」
「寛大」「支配」「威厳」「権力」「王」「豪快」
●太陽星座に影響される年齢域:26~35歳
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《解説》
太陽星座はおもに社会に出たり、人と接するときにあらわれる性質です。
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しっかりした部分を見せないといけないという気を張った状況に立たされるため、自分自身を演じようとします。
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育っていく環境の中で周囲に対する接し方や、こうありたい自分自身の理想像が出来上がり、また、26歳~35歳頃に太陽星座の性質に影響を受けはじめます。
この頃になると無意識のうちに、より、あなた自身が太陽星座らしくなろうと努力し始めます。
●ルーラー(守護星)のサイン(星座):獅子座(しし座)
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獅子座も太陽星座も
威厳がある、自己主張、プライド
といった同じ意味を持っています。
ルーラーとはそのサイン(星座)を支配している天体のことを言います。
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支配されたサインと支配している天体は性質がとても似ていて、そのサインの能力を発揮する手助けをしているともとらえられます。
●吉凶:ベネフィック(吉星)
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●エグザルテーション(もっとも力を発揮するサイン):牡羊座(おひつじ座)
●デトリメント(力が弱まるサイン):水瓶座(みずがめ座)
●フォール(デトリメントよりも力が弱まり、もっとも居心地の悪いサイン):天秤座(てんびん座)
それぞれの天体とサイン(星座)の相性というものは存在し、組み合わせによって最大限力を発揮できたり、逆に力が半減してしまうサインもあります。
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12サイン別、太陽星座の特徴
牡羊座(おひつじ座)♈
やりたいことを思いついた瞬間から動き始める、行動力が半端ないサイン(星座)です。
考えなしに行動してしまうことも多々ありますのでときには冷静な判断も必要です。
牡牛座(おうし座)♉
いつまでも1つのことを継続していけるサイン(星座)です。
ただし、自分の考えを曲げないので頑固ととらえられることも多々ありそうです。
双子座(ふたご座)♊
フットワークが軽くどこへでも駆け巡り、情報を集めることが得意です。
あれもこれもと目移りする癖があり、あまり落ち着きがないでしょう。
蟹座(かに座)♋
仲間意識が強く、面倒見がいいサイン(星座)です。
仲間と敵の線引きが激しいため、敵には常に牙を向けています。
獅子座(しし座)♌
目下には気前のいい態度を取り、面倒見がいいです。
自分に自信があるせいか、調子に乗ると態度が大きすぎると非難を浴びそうです。
乙女座(おとめ座)♍
曲がったことを嫌い、何でもまじめに取り組みます。
自分にも他人にも厳しいため、周囲がついていけない状況に多々陥ります。
天秤座(てんびん座)♎
どんな相手でも同じように接することができる、敵をあまり作らないサイン(星座)です。
遠慮が染みつきすぎて、常に他人優先になってしまっています。
蠍座(さそり座)♏
好きなものにはとことんのめりこみ、その道を極めることができます。
好きの感情が深すぎるとたちまち執着に変わり、抜け出せなくなります。
射手座(いて座)♐
いつでも視野を広く持ち、色々なことに興味を持ちます。
言葉の表現がストレートなため、オブラートに包めず相手を傷つけていることも多々ありそうです。
山羊座(やぎ座)♑
学んだことはすべて吸収しようという向上心が高いサイン(星座)です。
楽しさで舞い上がり周りが見えなくなり、うっかりミスをしてしまいやすいです。
水瓶座(みずがめ座)♒
いつでも周囲に干渉されたくなく、自由でいたいサイン(星座)です。
発想も自由すぎるため、周囲に少し引かれてしまいます。
魚座(うお座)♓
穏やかな性格で、常に頭の中では考え事をしています。
考え事が多すぎて周囲の話を聞いていないことが多々あります。
まとめ
太陽星座は社会で見せるあなた自身の性質でしたね。
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自分自身でコントロールできる性質でもあるので周囲にいい顔を見せようと少し無理をしてしまう性質でもあります。
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「こういう自分であるべき」といつの間にか自分自身の理想像を押し付けてしまう傾向にあるから太陽星座の性質だけで生活しようとすると少し疲れてしまいます。
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普段、人と接するときに発揮している性質ですので人生を歩むにあたり、やはり一番関わりが深い天体です。
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少し背伸びをしている性質なのでしんどくなる部分もありますが、太陽星座の性質を理解することであなた自身の人との接し方の傾向がわかり、しんどい部分も少しは軽減されるはずです。
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まずはあなた自身を一番理解してあげることが大切です。
それぞれの天体の性質はこちら▼
太陽で読み解く性質
月で読み解く性質
水星で読み解く性質
金星で読み解く性質
火星で読み解く性質
木星で読み解く性質
土星で読み解く性質