今回は土星の性質について学習していきます。
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土星はあなた自身が苦手意識を持っていることをあらわします。
ついつい目を背けがちですが土星の性質を克服し、ものにすることができればさらに人生に深みが出てきます。
あなた自身に乗り越えてほしい課題を与えてくれている天体です。ㅤ
ピンチはチャンス!
苦手克服は努力も必要だし大変ですが、克服した時につかみとれる成果はその分とても大きいです。
土星の性質
それでは西洋占星術では土星はどのようなことが読み解けるのでしょうか。
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土星とはあなたに与えられた乗り越えていくべき試練です。
“God will not let you be tempted beyond what you can bear.”
「神様は乗り越えられない試練は与えない。」
よく耳にする格言ですね。
原文は聖書に載っている文章の一部のようなのですが、かの有名なマザーテレサやその他たくさんの偉人も訴えかけてきた言葉であり、誰もが1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
生きていれば様々な試練や困難に直面します。
人それぞれ困難の数や規模は違います。
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しかし、その試練や困難は土星のサイン(星座)の苦手意識を持っている性質から来ることがほとんどなのです。
たとえば就活でうまくいかずに悩んでいる土星水瓶座の学生がいるとします。
土星水瓶座は自由にあこがれを持っているのに常識に縛られすぎて自分自身をうまく解放してあげられません。
そんな彼らが就活がうまくいかないと苦戦している理由は自分自身の本当にやりたいことに反して、皆と同じことをしようとしているからです。
土星の苦手意識を持ち続けたまま試練に立ち向かおうとしてしまい、なかなか壁を越えられないのです。
土星の性質を理解するだけでどこに苦手意識を持っているか、どうすれば試練を乗り越えられるのか、全く見当もつかなかったところから解決策が少しずつ見えてくるようになります。
時間がかかったとしても成功した時の成果が増えるのでプラマイゼロですし、むしろかなりのプラスです。
苦手と身構えてしまうのではなく、苦手を知れるということに感謝をし、今後の人生に役立てていきませんか?
基本的な性質
●土星が持つ意味:
「制御」「縮小」「困難」
「試練」「課題」
「努力」「現実」「常識」「慎重」
●土星に影響される年齢域:56~70歳
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《解説》
土星はマイナスな意味をたくさん持っていることからあまり良いイメージを持たれないことが多い天体です。
しかし、土星の性質を知ることで試練や困難を乗り越えられ、新しい自分自身に出会うことができます。
努力次第であなた自身の最大の武器になることだってあります。
ホロスコープはあなた自身の人生をより豊かにするために宇宙が与えてくれたプレゼントですので、すべての天体活用しない手はありません。
しかし、やはり「試練」や「困難」などと一筋縄ではいかない意味合いを持つ天体ということはまぎれもない事実です。
土星に影響される年齢域が56歳からであるようにある程度の経験も必要となってきます。
たくさんの試練を経験し、年を重ねてだんだんと土星の性質をものにできるようになります。
性質を理解するのに時間がかかり忍耐力が必要な天体ですが、その忍耐力もふくめ、56歳頃のあなたはものにできるようになっているのです。
●ルーラー(守護星)のサイン(星座):山羊座(やぎ座)
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山羊座も土星も「努力」「慎重」といった同じ意味を持っています。
ルーラーとはそのサイン(星座)を支配している惑星のことを言います。
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支配されたサインと支配している天体は性質がとても似ていて、そのサインの能力を発揮する手助けをしているともとらえられます。
●吉凶:マレフィック(凶星)
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●エグザルテーション(もっとも力を発揮するサイン):天秤座(てんびん座)
●デトリメント(力が弱まるサイン):蟹座(かに座)、獅子座(しし座)
●フォール(デトリメントよりも力が弱まり、もっとも居心地の悪いサイン):牡羊座(おひつじ座)
それぞれの天体とサイン(星座)の相性というものは存在し、組み合わせによって最大限力を発揮できたり、逆に力が半減してしまうサインもあります。
サターンリターンって?
土星の公転周期は約29年です。
それぞれのサイン(星座)はだいたい2年半もの間土星に滞在します。
そして約29年をかけてサインを一周し、あなたが生まれたときと同じ位置に戻ってきます。
これを“サターンリターン”と言います。
この時期は大きな転機が訪れると言われており、人生において様々な試練を乗り越えていく時期でもあります。
たとえば転職や引っ越しなどの大きな別れや独立や起業などの新たな生活との出会いを経験する人もいます。
結婚や出産など人生においてのビックイベントを経験する人もいます。
人それぞれ大きな経験をし、次のステップへ進んでいくとても大切な時期が29歳頃に必ず訪れるのです。
12サイン別、土星の特徴
牡羊座(おひつじ座)♈
即座に行動に移すことに苦手意識を持ちます。
なかなか前に出て行けず、もどかしさを感じているようです。
牡牛座(おうし座)♉
継続力がないことに劣等感を持ちます。
すぐに諦めてしまうことにコンプレックスを感じています。
双子座(ふたご座)♊
周囲とのコミュニケーションをとることを苦手とします。
自然と会話に入っていくことが苦手で、躊躇してしまうようです。
蟹座(かに座)♋
他人への愛情の注ぎ方がわからず苦戦しているようです。
自分自身が愛されていないのではないかという不安から相手とどう接していいかわからず態度に出てしまうようです。
獅子座(しし座)♌
自分に自信が持てず、すぐにネガティブになってしまいます。
獅子座は本来威厳があるサイン(星座)ですが、自分を表現することに自信が持てず、ひるんでしまうようです。
乙女座(おとめ座)♍
厳しい規則やルールに苦手意識を持ちます。
守らなければいけないという縛りにプレッシャーを感じ、逃げ出したくなるようです。
天秤座(てんびん座)♎
人との接し方がわからず、劣等感を抱くようです。
相手との距離感をつかめずどう接すべきか悩みやすいです。
蠍座(さそり座)♏
ひとつのことに深い愛情を注ぎきることができません。
ものごとにのめりこむということがあまりありません。
射手座(いて座)♐
行動に勢いがなく、うまく波に乗れないようです。
興味のあることを見つけても行動するのに少しためらいをみせてしまうようです。
山羊座(やぎ座)♑
失敗を恐れ、思うように身動きが取れません。
過剰に反応してしまい、挑戦することすらためらいがちです。
水瓶座(みずがめ座)♒
自分自身を殻に閉じ込めてしまいがちです。
自由を表現することにあこがれはあるものの勇気が出ず、なかなか自分自身を解放できないようです。
魚座(うお座)♓
てきぱきとはっきりした行動をとれないことに劣等感を抱くようです。
どこか抽象的で宙に浮いたような印象を持たれやすい魚座は白黒はっきりしているものにあこがれを持ちます。
まとめ
ここまで太陽星座から土星まで個人を読み解く天体の基本的な性質を学習してきました。
10天体のうち、残る「天王星・海王星・冥王星」は数年~数十年同じサイン(星座)に滞在するため、世代の性質を読み解く天体となります。
まずは太陽星座から土星までの7天体のそれぞれのサイン(星座)の性質を深く理解し、自分自身や周囲の家族、友人など親しい人たちのホロスコープを読んでそれぞれのサインや天体の性質の理解を深めていきましょう!
それぞれの天体の性質はこちら▼
太陽で読み解く性質
月で読み解く性質
水星で読み解く性質
金星で読み解く性質
火星で読み解く性質
木星で読み解く性質
土星で読み解く性質