■アスペクトを使って深くホロスコープを読みたいけれど理解が難しい
■西洋占星術を学んでいるけれどアスペクトの壁にぶち当たってしまった
アスペクトをゆっくりでも確実に理解していきたい初心者向けの解説です。
西洋占星術を学んでいると誰しもがぶつかる壁、それが「アスペクト」を読むことです。
角度を取っている天体同士の持つ意味やその角度があらわすメッセージなど複数の意味を読み合わせる必要があります。
そのため急激に難易度があがり、天体や角度など莫大な組み合わせの数に目が回り、どこから手を付けていいやら分からなくなってしまいます。
しかし、初めから完璧にアスペクトを理解できている人はいませんので心折れずにゆっくりと順を追って勉強していきましょう。
最重要ポイントから順番に勉強していけば初心者のあなたでも少しずつ理解することができますし、段々と容量をつかみ始めて自分の中に落とし込んでいけるはずです。
アスペクトとは?
アスペクトとは天体同士の角度のことを言います。
上記図のピンクの線のように天体同士を中心部に向けて線で結んだ時の内角がアスペクトです。
それぞれの天体同士がとっている角度によってその天体の影響や意味、秘められたメッセージなどがわかります。
中でも「メジャーアスペクト」が最も重要で、影響力が強いとされています。
少し影響が弱まる「マイナーアスペクト」も存在しますが、今回は「メジャーアスペクト」について詳しく触れることにします。
メジャーアスペクト
メジャーアスペクトにはコンジャンクション(0度)、オポジション(180度)、トライン(120度)、スクエア(90度)、セクスタイル(60度)の5つがあります。
コンジャンクション(0度)
コンジャンクションとは天体同士が重なりあっていることを言います。
メジャーアスペクトの中でも最も影響があるとされています。
周囲にとっては大きな影響を与えていても本人には当たり前すぎて無意識のうちに力が働くことが多そうです。
オポジション(180度)
ハードアスペクト(凶角)
天体同士が向かい合っている状態です。
お互いの天体が意識し合い、緊張した状態です。
ただ、向かい合ったサイン同士は相性のいいエレメントの組み合わせなのでお互いの性質を尊重し合えば緊張も解けます。
うまく活用できればしっかりと結果を残せるアスペクトです。
トライン(120度)
ソフトアスペクト(吉角)
同じエレメント同士が形成する角度です。
エレメントが同じなのでこの状況をすんなり受け入れやすく、無自覚の人も多いです。
そのためうまく能力を伸ばせず現状維持になってしまうことが多いでしょう。
スクエア(90度)
ハードアスペクト(凶角)
あまり相性がよくないエレメント同士が形成する角度です。
2つの天体同士をうまく活用し、苦手を克服する必要があります。
しっかりと使いこなすことができれば大きなチャンスを掴んだり、人生においてかなりのプラス要素になるアスペクトです。
セクスタイル(60度)
ソフトアスペクト(吉角)
相性のいいエレメント同士が形成する角度です。
こちらもトラインと同様にこの状況をすんなり受け入れやすいです。
居心地がいいアスペクトなので意識的に活用すれば、難なく力を発揮できます。
ノーアスペクト
他のどの天体とも角度を取っていないことをノーアスペクトと呼びます。
アスペクトが形成されていないので一見何の影響もないように見えますが、実はその逆です。
他の天体と角度を取っていないということは関わりが一切ないということなんですね。
そのためいい意味でも悪い意味でもノーアスペクトの天体の力がそのまま発揮されます。
純粋な力を秘めていて、邪魔をするものがないので自分でも気づかない無意識のうちにその天体の特徴が表に現れているかもしれません。
オーブ
天体同士の角度にはオーブというルールのようなものが存在します。
角度を見るにあたり、前後5~8度のずれはアスペクトとみなそうという取り決めです。
ただ、オーブには明確な角度の決まりはなく人によっては3~5度、5~10度と解釈が違ったりします。
どの解釈にしろ、ずれが小さいほど天体の影響力は大きくなっていきますので、オーブ10度のアスペクトの場合はそこまで対象の天体に影響は出ないように思います。
また太陽星座や月星座のような主体となる天体は3~5度、水星や金星火星などサポート役となるような天体は5~8度と惑星によってオーブが変わる解釈をする方がしっくりくる場合もあります。
前は5度、後は3度と言ったように前後で角度を変える解釈もあります。
初めのうちは前後5~8度に統一し、徐々に自分なりの解釈をしていくのがおすすめです。
鑑定の数や経験により解釈は変わってきますのでこれから西洋占星術を深く学んでいく中であなたがしっくりくるオーブを見つけてみてください。
まとめ
これからアスペクトを深く読んでいくにあたり、まずは押さえておきたいポイントを解説しました。
ここからさらにどの天体同士が角度を取っているか、その天体のサイン(星座)はなにかなど深く読み解きアスペクトを理解していくことになります。
初めはあなた自身のホロスコープでアスペクトを読む練習をし、少しずつ理解を深めていきましょう。